WOLFBRAU(ウォルフブロイ)

沖縄首里にあるブルワリー。ドイツ出身のドイツ人ブルワーが作る本格ジャーマンスタイルのクラフトビール 。
タップルームには6タップあり、ブルワリーを眺めながら作り立てのクラフトビールをお楽しみいただけます。グラウラーでの量り売りも行っています。
沖縄に来た際にはぜひ訪れたいブルーパブです。

 

BEERTIFUL(ビアティフル)で取材をさせていただきました。
インタビュー動画は上のYouTube動画をご覧ください。
ブルワリーの雰囲気やそこで働く人たちの人柄、背景にあるストーリーを知ることで、もっとそのビールが美味しくなっていきます。

 

ウォルフブロイについて

ウォルフブロイは、醸造タンクの規模が多少大きくて、1バッチで1000ℓ仕込むことができます。
ドイツの法律を守って、4つの材料(麦芽・ホップ・酵母・水)だけでつくっています。

それとラガータイプのビールが多いことが特徴です。
ラガータイプは完成するまで2ヶ月間(10週間)かかります。
そのため、小さい規模の醸造所さんだとなかなか手が出せずエールビールがメインになってしまう傾向があるのですが、ラガー好きな人にも好んで来店いただいています。

あとは首里城城下町のブルーパブということで、醸造所を見ながら生ビールを飲むことができます。これはいい感じだなと思います。




オーナーブルワー(オーナーであり醸造責任者でもある)ということも特徴です。
家庭内工業的なマイクロブルワリーは沖縄でもそんなに多くはないと思います。
クラフトビールはとても人気なので、マイクロブルワリーに見えるなと思っても、大きな資本が入っていたりします。
そのため、オーナーブルワーの方達とは特に仲良くさせていただいております。
コロナの最中にはセット販売をしたりオンラインでそういった試みもしています。


お話をお伺いした、ウォルフラムさん(右)・戸村さん(左)

 

この場所を選んだ理由

首里は琉球時代からの酒どころで、琉球時代にはここでしかお酒をつくることは許されてなかったお酒の街です。
この場所を選んだ理由は、王朝があったって事と、水がとても美味しいという事です。
私たちが沖縄でクラフトビールづくりをしようと決めてから、何回も旅行で通って各地の水をくんできました。
ペットボトルに詰めて自分たちの住んでいる所に送って、水質調査を行いました。
どのお水が私たちがつくるドイツのモルティーなビールに合うだろうかと調べたら、首里の水がダントツでモルツの味を出す水でした。
そこがわかったので、首里でビール醸造を行うということは、もう来る前から決めていました。

 

立ち上げ時に大変だったこと

一番大変だったことは酒造免許の取得でした。
これは本当にとてつもなく大変でした。
私たちはヨーロッパに長く住んでたので、ヨーロッパでそういう事業を始める人たちのお話も伺ってましたが、とんでもない大変さでした。
あとは、管理下にあって自由を奪われてる感じがしたことです。
そこはクリアするのにとても驚いたのと苦労したところです。

 

つくっているビールについて

私たちの特徴はラガータイプのビールを作っていることです。
設備も十分大きいし外の室外機も丈夫なので、長く低温で保管しても大丈夫です。
ラガータイプで、うちにいつもあるのはピルスナーです。
それとよく出るのはシュバルツ、ケルシュ、ヘレスとかメルツェンも仕込みましたし、秋用のオクトーバーフェストの祭りビールも仕込みます。
全部ラガータイプです。
エールタイプだと、ヴァイツェンビールはお客さんに好評です。
また、私の生まれたところはドイツのデュッセルドルフの近くだったのですが、その近くにあるケルンのケルシュビールとかもつくります。
オープンして約4年弱たちます。(2023年6月現在)
結構多くのバリエーションをつくっていて、18種類くらいのドイツビールをつくってます。
半分がラガーで半分がエールぐらいのバランスだと思います。

 

ビール紹介

 

PILSNER(ピルスナー)

こちらは「ザ・ドイツビール」のピルスナーです。
北ドイツ発祥のビールでラガータイプになります。
低温熟成でつくるビールで、ビールづくりを始めてからずっと切らさずにつくり続けています。
ちょっとキリッとしたタイプのピルスナーです。

 

WEIZEN HELL(ヴァイツェン)

こちらはヴァイツェンです。小麦麦芽を使った白ビールです。
ヴァイツェンは南ドイツで発祥したビールです。
昔のドイツでは貴族しか飲めなかった歴史のあるビールです。

 

ALT(アルト)

こちらはアルトです。
これは彼の出身地のビールなので一番最初につくったビールです。
来たら必ず飲んでくださるお客様がいらっしゃるので切らさずにつくっています。

 

首里の風

「首里の風」は途中からつくりはじめたビールです。
首里城祭という首里城のお祭りがあります。
その時に首里の人たちに楽しんでいただこうと思い、「首里の風」という名前つけたビールを発案しました。
「首里の高台に吹く風のような爽やかなビール」ということで、ちょっとシトラス系の柑橘系の香りのするホップを使いました。
モルティーでありながらポップの香りも活かしたビールになっています。
その後、首里城の火災があったので、お披露目は「祭りビール」というよりは首里城を偲ぶような形で発売することになりました。
地元の人から遠方の人までオンラインで取り寄せてくださいます。
また、内地に卸しに出したりと、とても人気の商品になりました。
こちらもそれ依頼ずっとつくり続けているビールです。

 

お店の名前の意味について

醸造所の名前はウォルフブロイといいます。
発音が難しい「 B・F・Ä 」が全部入っています。
私の下の名前がウォルフラムです。
だからその狼のウォルフを使って、後ろにbrewのBRÄUをつけました。
狼醸造所という意味です。

 

ロゴマークについて

これは狼の足跡です。
たまたま彼の名前がウォルフラムという名前でした。
上の半分がドイツ語でも狼という意味のだったので、マークは狼にしようということで足跡をあしらいました。

 

ビールづくりで心掛けていること

ビールをつくるのに一番大切なことは、おいしい材料を使うことです。
そして、タンクやホースの中の洗浄をすることです。
仕込みには約1日かかりますが、前日の半日間は洗浄と殺菌を行います。
また、仕込み後も1日かけて洗浄を行います。
掃除ばかりしています。
ブルーイングは楽しいのですが、前後の洗浄と殺菌が大変です。
ただ、それをしないと変な菌が入って味が落ちてしまいます。
やっぱり材料にこだわる事と、とにかく徹底して掃除するっていうことが大切でね。
掃除ばっかりで、ほとんど仕事は掃除ですね。
掃除、クリーニングばっかりしてます。

 

提供している食べ物

あんまり料理には特化しておらず、いろんな味付けのオリーブやチーズなど、本当に「おつまみ」というような感じの軽食です。
沖縄のソーセージ屋さんのハムとかを提供しています。
オリーブはコザの人にアレンジしていただいたものを扱っています。
あとはイベントで週末にイタリア人のピザ屋さんに来ていただき、表で薪窯でピザを焼いたりすることもあります。
ちょっと多国籍な感じで、ビールに合う様々なものを外部のプロの人にご提供いただいています。

 

運営していく上で大変なこと

今の悩みは人材です。
ビール醸造を理解している人を探すことはかなり大変です。
少し手伝える人は割と見つけやすいですが、醸造を分かっている人は限られています。
今、経験者の方を絶賛募集中です!
最初から手伝ってくれていた彼の右腕だった人が今年独立しました。
今は彼一人とアシスタントの人たちだけなので、彼が背負ってる部分が多くなってしまっています。
技術力があってドイツビールが好きな人で、沖縄に来てもいいよっていう人が居たら即メールください!

 

提供方法について

まず、こちらのタップルームで醸造所を見ながら生ビールを飲んでいただくという方法があります。
それから今はボトルが12種類ほどありますが、その時にあるボトルビールをここで買って行っていただくことができます。
グラウラーでの量り売りもしています。
遠方の方はオンラインショップでご注文いただくこともできます。
贈り物などにもよく使われています。
日本全国のボトルショップさんやレストランさんにも卸させていただいてるのでそちらでお楽しみいただくこともできます。
卸は瓶でも樽でも何でも対応しています。
今年は缶マシーンを購入しますので、缶を置いてくださるお店さんも募集中ですしここでも販売しようと思っています。

 

タップ数と常時飲めるビールの種類

お店のタップルームは6タップあり、その季節とかシーズンによって出来立てのクラフトビールを6種類からお選びいただけます。

 

思い出深いエピソード

住んでいたドイツやスイスは、日本と違ってホームブルーイングは違法ではありません。
そのため、昔から50リットルの寸胴で自分で仕込んだりしていました。
これはすごく良い経験になりました。
非常にソーシャルな趣味だとも思います。
ビールが出来上がった時には友達や家族を呼んで、一緒に飲んだりしました。
他の人の生ビールを味わうことも非常に楽しかったです。

 

ビールづくりの勉強について

仕込みながら習って、失敗した時には内容を分解して勉強しました。
いろいろ経験しながら勉強していった感じです。
その時まだYouTubeがあったりするわけではないので、いろんな人に聞いたりしながらトライ・アンド・エラーを繰り返しました。
ビール醸造を仕事にしようと決断してからは彼はドイツのビール学校にもう一回行き直しました。
趣味でやるのとこの規模にするのとでは違いがあります。
売れるクオリティのものをつくらないといけないというのがあります。
そのため、彼は会社を辞めた後にドイツのビール学校行き、習い直してからプロになったという感じです。

 

今後について

楽しく仕込んで、お客さんに満足してもらうハピネスを提供することが大切だと思っています。
ビールもコーヒーもハードルの低いカジュアルでポピュラーな飲み物です。
ビールづくりのバカになってそこに注力するというよりは、美味しいビールをつくってそれをツールとして使用し、何かの場を展開していきたいと思っています。
狭いタップルームですが、ここでいろんな催しをやっています。
美術やアートの事とか、音楽や食文化のイベントです。
ビールをツールとして人が集うような場も考えていきたいなと思っています。

私たちウォルフブロイは首里城の城下町の通りにあります。
2026年に首里城も復興する予定です 。
首里散歩の途中にぜひウォルフブロイにお立ち寄りいただいて、醸造所を眺めながら美味しい出来立てのクラフトビールをお楽しみいただきたいと思います。
色々なイベントをやっています。
インスタグラムをフォローしていただけると最新情報が見れますので、ぜひ首里にお越しください。
ビールファンのみなさん、沖縄にお越しの際は、ぜひ首里に来てください!
カリー!Prost!(沖縄方言:ドイツ語:乾杯!)

 

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WOLFBRAU
(ウォルフブロイ)の詳細情報・ご購入はこちら
====================================
HP
https://www.wolfbrau.com/

ONLINE SHOP
https://wolfbrau.stores.jp/

住所
沖縄県那覇市首里池端町34

電話
098-975-5669

営業時間
Open:
月曜日 14:00~19:30
火曜日 14:00~19:30
木曜日 14:00~19:30
金曜日 14:00~19:30
土曜日 14:00~19:30
日曜日 14:00~19:30
※水曜日:定休日

instagram
https://www.instagram.com/wolfbrau_okinawa/
facebook
https://www.facebook.com/wolfbrau/
====================================

※下記の理由により、ご来店の際は事前にお店への確認をお願いいたします。
・営業時間が変更になっている可能性あり
・商品やサービスが変わっている可能性あり
・祝日や年末年始は営業していない可能性あり
・ラストオーダーは記載の営業時間よりも30~60分早い時間の可能性あり

 

ウォルフブロイのクラフトビールラインナップ参考
以下、サイトより引用(全11種:2021年8月)
————————————————————————
1. ケルシュ Kölsch
ケルン地方を代表するビール。上面発酵と低温熟成の双方の良いところを持ち合わせ た風味豊かな味わい。
ABV: 5.1%, IBU: 22, SRM: 4.2

2. ケラー Keller
「ケラー」は、ドイツ語の直訳では「地下室」の意味。無濾過で金色のビール。ドイツでは、貯蔵タンクから直接提供する、まさにそこでしか飲めないビール。
ABV: 5.3%, IBU: 31, SRM: 6.5 sd

2. 首里レッド SHURI RED
首里デザインのボトルにモルティな“ジャーマン・アンバー・エール”を詰めました。琥 珀色のボディに焦がしたカラメルモルトの香ばしい味わいが特徴です。上面発酵。
ABV: 4.3%, IBU: 26, SRM: 4.5

3. 首里イエロー SHURI YELLOW 【ジャパン グレートビア アワーズ 2020 銀賞受賞】
これぞ「ミュンヘン市民の主力ビール」。しっかりとした麦芽風味がありながら爽やか な飲み口が特徴です。
ABV: 4.7%, IBU: 21, SRM: 3.3

4. シュヴァルツ Schwarz【IBC2020 銅賞受賞】
麦芽の風味と焦げ感がありながらも飲み口スッキリなジャーマンスタイルの黒ビール。
ABV: 4.8%, IBU: 24, SRM: 24

​5. ヴァイツェン・ドゥンケル Weizen Dunkel
大麦麦芽に5割以上の小麦麦芽を加えて仕込んだ「小麦ビール」。焙煎したモルトを使用しているため、ヴァイツェン特有のバナナやグローブを思わせる爽やかな 香りと共に麦芽の香ばしさのハーモニーがお楽しみいただけます。
ABV: 5.7%, IBU: 14, SRM: 3.7

​6. ヘーフェヴァイツェン Hefeweizen 【ジャパン グレートビア アワーズ 2020 銀賞受賞】
大麦麦芽に 5 割以上の小麦麦芽を加えて仕込んだ「小麦ビール」。無濾過の白ビール は、その昔、上流階級しか飲むことの出来ない「貴族のビール」と言われていました。 ヴァイツェン特有のバナナやグローブを思わせる爽やかな香りが特徴です。
ABV: 5.9%, IBU: 14, SRM: 3.7 【ジャパン グレートビア アワーズ 2020 銀賞受賞】

​7. アルト Alt
デュッセルドルフ発祥のビール。上面発酵。アルトは、ドイツ語で「Old」という意味です。下面発酵が普及する以前から作られて いた歴史あるビールということでこの名前がつけられました。豊かなアロマとボディ感、ホップの苦味とのバランスをお楽しみください。
ABV: 4.8%, IBU: 36, SRM: 16

​8. ミュンヒナー・デュンケル Münchner Dunkel
ブラウンな色合いのミュンヒナー・デュンケルは、ロースト香とミディアムローなモルト香。モルトの甘味と爽やかなホップの苦味のバランスがとれたフレバーが特徴です。
ABV: 4.1%, IBU: 23, SRM: 15.5

​9. コーヒークラフト COFFEE CRAFT
ウォルフブロイの自家焙煎珈琲を使ったコーヒービール。ほのかなコーヒーの香りと クラフトビールの風味の絶妙なコンビネーション。飲んだ後に再びコーヒーの後味が広がります。
ABV: 5.3%, IBU: 36, SRM: 18

​10. パンクラフト DAS BROT
《宗像堂》の天然酵母の薪窯パンを原材料に使用したパンビール。昔からドイツでは、 「パン」と「ビール」は、親和性を持って語られてきました。古くて新しい「パンビー ル」は、パンのようにどんな食事にも合う麦の風味豊かな仕上がりです。
ABV: 4.5%, IBU: 30, SRM: 17

​Alcohol Content (by volume) – ABV, Bitterness Units – IBU, Color: SRM

​その他、季節によりメルツェン、オクトーバーフェスト、ピルスナーなどがあります。
————————————————————————

BEERTIFUL banner
Amenities
  • 国内クラフトビール
  • テラス席あり
  • 子連れ可
  • テイクアウト可
  • 量り売り
  • 全席禁煙
  • ブルワリー見学あり

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ビールと共にある「美しいものや楽しいこと」で、あらゆる人の人生を豊かにするような世界を作ってくことを使命としてビールプロジェクトを行っています。
人生は一度きり。人と人の出会いは宝物であり、何かが始まる起点。ビールはその可能性を持っていると信じています

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